帽子をコートに落とした

先日あるダブルスの試合中にプレーヤーが2人とも帽子をかぶってプレーしていました、風の強い日で、インプレー中に片方のプレーヤーの帽子が風で飛ばされコート上に落ちました。あっと思ったその次の瞬間もう一人の帽子も飛ばされコート上に落ちました。試合は何事もなかったように続けられましたが、最新のルールでは、どう判断したらよいのでしょうか?試合はセルフジャッジでした。(00/07 tt3930さん)A:帽子を落とした場合は妨害として「コートの友 規則25」(注:2004年版では「規則26」)に記載されています。規則では帽子を落とすと「レット」がコールされプレイは中止します。帽子を落とした選手は「次に持ち物を落とすと」ポイントを失うことになります。中止したプレイはポイントレットとしてポイントのやり直しを行います。「持ち物を落としても気づかない場合は落としたことが無かったものとする。」
ところで、今回の場合はダブルスでセルフジャッジの試合です。片方のペア2人が僅かな時間差で帽子を落としています。しかしながらプレイは継続されポイントがスタンドしています。故に、2000年から変更された規則が適用され「帽子を落としたことは無かった」と処理されます。仮に、相手ペアが帽子を落としたことを知っていてもポイントスタンドまでプレイしているので「帽子を落とすことで妨害はなかった」として処理されると推定します。
この試合に仮に審判が居る場合は1回目に帽子を落とした時点で「レット」をコールします。「レット」をコールし、次のプレイが始まらない間に2回目の帽子を落としてもプレイには影響ないので2回目の帽子を落としたことは無視されます。(00/07 odawmiさん)

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