プレー中のかけ声

<ケース1>ダブルスで自分のクロスのドロップボレーが甘くなった。相手の構えから前衛アタックされると読み、パートナーに対し "ストレートケア!!!”と大きい声を出した。(邪魔しようという意図ではなく、あくまで味方に伝えるつもりで)で、敵はそれを聞いて打つコースを変えようとし、ミスしてしまった。相手は声による妨害を主張してきた。
<ケース2>同様のケースで、自分の打ったロブが浅くなり、構えから自分側に打たれそうだったので、“さあ、来い!!!” と自分に対し、気合を入れ、大きい声を出してボールに集中しようとした。で、敵はそれを聞いて打つコースを変えようとし、ミスしてしまった。相手は声による妨害を主張してきた。
<ケース3>相手サービスをリターンしようとした時、サーブに押されてフレームショットとなり、汗で手がすべってラケットが飛んでしまい、空中を舞って自分のコートに落ちた。ボールはネットを越えて相手コートに入ったが、相手はラケットが自分に向かって飛んできたように感じて、一瞬ボールから目が離れたためか、ストロークをミスしてしまった。相手はラケットを投げたことによる妨害を主張してきた。(00/12 MSさん)A:<<相手がボールを打った瞬間から、自分(自チーム)がボールを打つ瞬間までのあいだだったら、パートナー同士のコミュニケーションとして、なにを言ってもよい。>> <<その反対に、自チームが打った瞬間から、相手チームが打つ瞬間までのあいだは、声を発したり威嚇(?)をしてはいけない。>> これが、原則だと思っています。
こういった声を出す行為は、草テニスではよくみかける光景です。相手もなにも抗議せずに終わっているケースも多いと思います。
しかし、今回の、松沼さんのケースの<1>と<2>では、いづれも相手方が抗議していることから、「相手方への妨害」と認めざるを得ないのではないかと思います。
抗議が出るというのは、草テニスでもレベルが高い試合だからだと思います。
実際には、抗議がなくとも、そういった声出しは、相手方に少なからずの影響を与え、相手への威嚇や だましとなり、自分側に有利に運ぶ結果になることだと思います。
ですから、先の「原則」が合理的ではないかと思うゆえんです。
プロの試合では、選手は実に静かに試合をしているものです。プロの試合のマナーが一つのスタンダードになるのではないでしょうか。
なお、3番目のボールを打った直後にすべってラケットが飛んでしまった<ケース3>ですが、「意図的に」飛ばした訳ではありませんし、ラケットがネットにぶつかってもいなく、また、「ラケットを落とすこと」は、「持ち物を落とすこと」とは別に、落としても妨害ではないと定義されていますので、まったく問題ないと思います。
MSさんもおっしゃっている「ラケットを投げたことによる妨害」を相手が主張していることについては、「投げた」ことになれば意図的となってしまうので、そこが論点になるところだと思います。
相手は「投げた」、こちらは「すべった」と見解が正反対ですので。
どちらの言い分が勝つかは、「声の大きさ」あるいは「迫力」で決まってしまう?のでしょうか。(00/12 Tenez Boyさん)

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