ロービングアンパイアのオーバールール(2)

やはりオーバルールする場合はオーバルールできる位置で監視していたか?が問われると推定します。
数年前当時はコートレフェリーと呼んでいましたがコートレフェリーとして2コートを監視していました。試合はセルフジャッジです。
コートのサイド(ベースラインのイン/アウトは判断し易い)から見ていたのですが選手がアウトをコールしました。私から見た場合、長さ(ベースラインは越えていない)はアウトではなかったのでオーバルールしようと一瞬「コレクション ボール ワズ グッド」と言いそうになったのですがサイドラインは遠いラインだったのでもしかしたらと「T選手に今のアウトは長さですか?サイドですか?」と聞いてみました。
T選手は一瞬「エッ」と言う顔をして「サイドです。」との答えが返ってきました。「サイドもインのように見えたのですが確証がなく」この時はオーバルールできませんでした。
当然、確証があれば見えにくい位置からでもオーバルールは可能ですがオーバルールする場合のレフェリーやロービングアンパイアは「しっかりとジャッジできた。」との自信と選手に納得して貰える態勢が必要ではないでしょうか?
なお、この大会のレフェリーから当日のミーテングで選手からの要望として「選手の気が散るのでコートレフェリーはできるだけコート内に入らないように」との注意があったので選手に声を掛けたことで「プレーに障害を与えたかもしれない」と今でも思っています。
「選手がプレーに専念できるように善処する。」ためのレフェリーやロービングアンパイアと思っているので選手に納得して貰えるような客観的な姿勢が必要ではないでしょうか?(00/11 odawmiさん)A:「オーバールールされれば、ショックなのです」とは言っても、ロービングアンパイアは、ルールを適用するために存在するので、すなわち、ルールを守ってプレーしている選手が不公平にならないように、「ルール違反の事実に対して直ちにルールを適用する」という姿勢に、妥協をしてよいものではありません。 フットフォールトでもアウトコールの間違いでも、選手に気の毒だから、よほどのことでない限り取らない方がよい、としたら、「ルールを守ってプレーしている選手は気の毒ではないのか」ということなわけで、アンパイアが「ルール違反プレーヤーの味方」ということになってしまいます。
アンパイアの皆さんは、間違ってもそんなことにならないように、目撃したのだったら、即座にコールすべきだと思います。
「オーバールールされたらショックだろう」と心情を理解しても、オーバールールに手心を加えた方がいいということでは、全然ありません。
心情は理解しても、あくまで、「事実に基づいて、正確にジャッジする!」という姿勢こそが最重要です。
皆さまも、ジュニア大会のロービングアンパイアなどを行う際、「伝統的なレフェリー」の方が、「最初のフットフォールトは見逃してもよいですよ、続くようだったら取って下さい」とか「セカンドサービスのフットフォールトは取らないで下さい」などというアンパイアに対する注意をする「レフェリー」を見かけた経験もあろうかと存じます。「ジュニアへのルール適用は、指導的・育成的にあたることが大切なんです」なんていうコメントと一緒に。
こういう姿勢こそが問題だと思います。
ではその場合、「コートの反対側にいるルール順守のプレーヤーの立場はどうなんです」ということです。
問題は、そのジュニア選手に「フットフォールトはルール違反」だということを指導してこなかったコーチこそが問題なのです。
だとしたら、いくら試合開始の第1サービスであろうが、セカンドサービスであろうが、フットフォールトを目撃したら即コールこそが、アンパイアの当然の職務なのです。それこそが、ジュニア選手への育成・指導になる訳です。
皆さま、「選手の気を散らさないように」遠慮がちにジャッジするのではなく、一番見やすいポジションに入って、正確なジャッジをすることこそ、アンパイアの第一の職務だと考えます。
ルール違反していないプレーヤーだったら、アンパイアが近くにいて「気を散らす」ことなんてあり得ないからです。
(フットフォールトばかり近くでジャッジされたから集中できずに負けてしまった!という苦情を、試合後にレフェリーにしている選手を見かたことがありますが、「それはあなたがいつもフットフォールトの覚えがあるからでしょ!」ということの裏返しでしかありません。これを何を気遣いする必要があるでしょうか。)(00/11 Tenez Boyさん)

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