20秒ルールがコードバイオレーションの対象に?

今年の「コートの友」の改正点で20秒ルールがコードバイオレーションの対象となるというふうに変更されているようですが、その時のアンパイヤーなりロービイングアンパイヤーはどう対処したらいいのでしょうか?いきなり「警告」というのでしょうか。(04/06 NYさん)A:まずテニスルールについてですが、これは、1人の主審、9人のラインアンパイア、ネットアンパイアおよび6人のボールパーソンを配置し、4または6球のボールを使用することを前提として規定されています。この条件を満たす国内のテニス大会はデビスカップ、ジャパンオープンのセンターコートや、全日本テニス選手権の決勝戦など非常にまれなケースです。多くのテニストーナメントでは、SCUやセルフジャッジ方式がとられており、ルール上では異常な状態で試合が行われていると言っても良いと思います。
20秒ルールの適用に関する見解は雑誌テニスジャーナル(何号か忘れました)に八幡博之氏(国際公認審判員、国際公認レフェリー)が、セルフジャッジ等の形式で試合が行われている場合は、ひとつの歯止めであって常に厳密に適用すべきでないと述べています。事実遠くに転がったボールを拾ってくるだけですぐに20秒たってしまいます。しかしながら特にこれからの時期、汗を拭いたりするなどしてポイント間がかなり長くなってしまうなどの問題が発生するなども事実です。
以上のことを考慮して、まず選手がてきぱきと動いていれば、そのままにしておくべきだと思います。このほかのケースについては、朝のミーティングなどでレフェリーと相談して、対処しましよう。
それから、20秒ルールに違反した場合ですが、故意にかつ悪質な場合はコードバイオレーションを課しますが、私は、先にタイムバイオレーションを科し、それでもサーブまたはレシーブの準備をしない場合にはコードバイオレーションを科すのが手順と思います。
重要なポイントを取られ、放心状態で20秒を過ぎたところでコードバイオレーションを科された場合、その選手にとっては、踏んだり蹴ったりと思いますが。(04/06 kodamaさん)

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