「アドバンテージサーバ」とは

「アドバンテージサーバ」とはどういった状態のことなのでしょうか?デュースの時に使われている言葉、ですよね?・・・違うかも??誰か私を救ってください・・・。テニスの本当に初歩の初歩的なルールを全て乗せているページって無いのでしょうか?やっぱりルールブックを探すしか無いのかな。(00/08 イシズエさん)A:「アドバンテージサーバ(advantage server)」は、草テニスなどのときに限って使われるコールの言い方で、サーバー側のプレーヤーが40-40(デュース)のあと1ポイント先行したときの簡易的なスコア・コールです。
正式には、「アドバンティジ・イシズエ」というようにプレーヤー名を(敬称をつけずに)コールします。
ですから、「コートの友」(日本テニス協会から発行されている日本における唯一の公式ルールブックです。)には、冒頭のコールは載っていません。

「アドバンテージ○○(プレーヤー名)(advantage ○○)」とは、デュース(deuce)のあと、片方のプレーヤーがポイントを取った状態です。つまり、1ポイント先行したよ、という状態です。その後その先行したプレーヤーがもう1ポイント取ればそのゲームを取れる(1ゲーム取れる)わけです。
テニスのルールでは、2ポイント以上の差をつけて先に4ポイント以上取った方がそのゲームを取るというルールとなっています。
具体的に例をあげると、プレーヤーが1ゲーム取った時のスコアは、次のうちのどれかになります。
「40-0」、「40-15」、「40-30」、または、「アドバンティジ・サーバのあと更に1ポイントを上げた」
テニスのスコアは、歴史的には、「最終ポイントで同点になったときは、次に連続して2ポイント取る必要がある」という原則に貫かれていました。従って、ゲームを取るときも、40-40のスコアになったときは、次に2ポイント連続して取る必要があり、その1ポイント目を「アドバンティジ・○○」とコールします。
これは、セットを決するときも同様で、いったんゲームスコアが6-6になった場合は、8-6にしない限りそのセットを取れず、7-7になったら9-7までというように、例えば46-44などというスコアの試合が実際に記録されています。こうなると、2日間にまたがって1つの試合が続いたということになるわけです。  これでは、あんまりだ(長すぎる!)というわけで、6-6になった場合はタイブレークという方式でセットを決しようという方法が考案され、現在では、6-6以降2ゲーム以上の差をつける方式(これを延長セット方式といいますが)は、デビスカップとグランドスラム大会の最終セット以外には、採用されることがなくなりました。
さらに、1年ほど前から公式戦においてもご質問の「アドバンティジ」という方式に対しては、「ノーアドバンティジ方式」を採用することが出来るようにもなっています。これは、40-40(デュース)のあと、次の1ポイントでゲームを決してしまう方式です。
これらは、選手の健康のためや、テレビ放送等にあまりにも長時間の試合をなくして行こうという理由、また、ノーアドバンティジルールは、トーナメントの進行を速くするためなどのメリットがあります。
伝統を守った方がよいのか、新しい方式を工夫して行くのがよいのか、イシズエさんは、どうお思いになりますか。(00/08 Tenez Boyさん)

 

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