セットブレークのドリンク

最近「セットブレーク・ルール」がとり入れられてますが、1セット目の1ゲーム終了のエンドチェンジの時に休憩しないというのは、わかるのですが、たとえばベンチに腰掛けなければドリンクは飲んでもいいのですか?もちろん、タオルで汗を拭くのはいいと思いますが、どうなんでしょうか? それが、2セット目の1ゲーム終了後のエンドチェンジの時はどうなのか?タイブレークと同じだといえば、飲んではいけないかと思うし、プロの試合を見てると5セット目ともなると飲んでるみたいだし… 言う人によって違うので困ってます。(00/10 princessさん)A:現状では、「基本的には休憩しない」という原則のなかで、選手の健康面の配慮のため、ドリンクを飲む程度は許容しようという運用のようです。
でも、ベンチに腰掛けさえしなければ、ゆっくり休憩してもよいか、というとそれは休憩であり、だめということです。それは、見ていればわかることであるので、何秒だったらよいか、という発想ではないというわけです。
ベンチの前を通ってエンドチェンジするので、「目の前にある水ぐらい飲んでも」という自然の現象:そして、3ゲームもの間水分も補給しなかったら健康を損なうから、という考えだと思います。
princess さんもおっしゃっているように、「タオルで汗を拭くのはいいと思いますが」という発想を、も少し余裕感を広げることと、「もともと時間はないことを知っているので余計な時間は使いません」という配慮を行動で示せば、「寛大さの範囲内」に収まるというとらえ方です。
セットブレーク方式が始まる昔でも、タイブレークのエンドチェンジの時、「サッと」水を飲んでしまうプロ選手を見かけたことも多いと思います。これも、ポイントは「サッと」なのです。よけいな時間にならないように気配りしながら、必要なことを済ませる配慮を選手自らがしている訳です。余裕のある自然な行動ではありませんか。セットブレークにおいても、すなわち、同様です。
一方、「20秒ルール」というのは、「きびきびとプレーを続けなさいという」指示の表現であり、毎回毎回ゆっくりタオルを使ったり、リシーバーがいつまでもボールをキープしてサーバーに渡さないなどの、アンスポーツマンシップを排除するためにあるのです。
たまに必要に迫られて濡れた腕をぬぐったときに例えば23秒かかったとしても、それ以外ではきびきびと次のポイントに入るペースでプレーしているのであれば、タイムバイオレーションに該当させる必要はない、というような発想です。
タイブレークのエンドチェンジでも、セットブレークのエンドチェンジでも、20秒間のうちに次のサービスを打つのは不可能なことですが、「20秒ルール」にとくに例外を設けてはいないわけです。
しゃちほこばったルール適用下で1秒、2秒を問題にするような管理をするのではなく、本質的な目的にかなっていれば、弾力的に運用し、スムーズなプレー環境を実現してゆく、という考え方です。(00/10 Tenez Boyさん)

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